アマゾンと楽天市場との比較！

アマゾンと楽天市場との比較
アマゾンと楽天市場との基本的な違いについての比較
アマゾンと楽天市場との会社自体の違いについての比較
アマゾンは、アメリカに本社があるネット通販の世界的な大手です。
一方、楽天市場は日本に本社がある楽天株式会社が運営しているインターネットショッピングモールです。
楽天株式会社は楽天市場以外にも、楽天銀行や楽天トラベルなど、数多くのサービスを提供しており、楽天市場はその一員という位置付けになっています。

アマゾンと楽天市場との方向性の違いについての比較
アマゾンと楽天市場の基本的な方向性の違いとしましては、アマゾンはネット通販自体が本業であるのに対し、楽天市場は楽天グループの発展を支える一員であるという点が挙げられます。
楽天の基本方針は、楽天が展開する70以上のサービスを有機的に結び付けることによって独自の経済圏を形成し、楽天自体の競争力を高めることにあります。
楽天市場だけを重視するのではなく、他の楽天グループとの連携も込みで、楽天グループ全体としての利益の向上を図るというのが、楽天の考え方なのです。

アマゾンと楽天市場とのサービス面での比較
アマゾンと楽天市場とのポイントサービスに関する比較
ポイントサービスとして、アマゾンにはアマゾンポイントが、楽天には楽天スーパーポイントがあります。
共に［1ポイント＝1円］として利用することができますが、利用できる対象等に違いがあります。

アマゾンポイントは、アマゾンで対象商品を注文した際に貯まります。
貯まったアマゾンポイントは、アマゾンで商品を購入する際に使用することができます。
ちなみに、1回の購入で使用可能なポイント数の上限は10万ポイントとなっています。

一方、楽天スーパーポイントは、楽天市場だけでなく、楽天トラベルなどの楽天のその他のサービスを利用した際や、楽天以外のポイントカード加盟店を利用した際にも貯まります。
貯まった楽天スーパーポイントは、楽天市場で商品を購入する際に使用することができるだけでなく、楽天のその他のサービスでも使用することができます。
たとえば、楽天トラベルでは海外航空券を予約する際に使用することができますし、楽天銀行では振込手数料の支払いに利用することができます。
ちなみに、1回の購入またはサービス利用で使用可能なポイント数の上限は3万ポイントとなっています（楽天以外のポイントカード加盟店では、1回につき5,000ポイントまでとなっています）。
また、楽天市場のアプリから楽天市場の商品を購入し、年会費無料の楽天カードで支払いを行なった場合にはポイント還元率が5%相当になるなど、利用する店舗やサービス、支払い方法によって還元率が異なっているのも特徴のひとつです。

このように、アマゾンと楽天市場のポイントサービスには大きな違いがあり、楽天市場は楽天グループの一員という位置付けであることがよく分かります。

アマゾンと楽天市場との商品の受け取り方法に関する比較
楽天市場の商品の受け取り方法で特徴的なのは、ロッカーサービスの存在です。
これは、特定の場所に設置されている受け取り専用のロッカーで商品を受け取ることができるというものです。
現在、利用可能なのは「楽天BOX」と「はこぽす」の2つです。
「楽天BOX」では、駅や街に設置されている専用ロッカーで商品を受け取ることができます。
「はこぽす」では、郵便局に設置されている日本郵便の専用ロッカーで商品を受け取ることができます。
このようなサービスはアマゾンにはありません。
なお、ロッカーサービスは利用可能な商品やショップが限られていますので、ご注意ください。


楽天市場とは
楽天市場の基礎知識
楽天市場の概要について
楽天市場は、楽天株式会社が運営している、大規模インターネットショッピングモールです。
出店している店舗数は45,000店を越えており、非常に豊富な選択肢が用意されているネット通販サイトということができます（2017年8月1日現在）。
楽天市場が開設されたのは、1997年5月1日。楽天株式会社と改名する前の株式会社エム・ディー・エムが設立されてから、約3か月後のことです。
楽天と言えば、「楽天トラベル」や「楽天スーパーポイント」などが有名ですが、楽天市場の開設はそれらよりも早く、数ある楽天のサービスの中では、最も古い部類に入ります。

楽天市場の特徴について
楽天市場の特徴は、豊富な店舗数と商品数です。
楽天市場はインターネットショッピングモールですから、アマゾンなどとは違い、出店者に商品を販売する場を提供することがメインです。
そのため、店舗数も商品数も、非常に多くなっています。
店舗数は前項でもご紹介しましたが45,000店以上、取り扱っている商品の数は2億4,000万点以上に達しています（共に2017年8月1日現在）。
また、楽天グループが運営しているショッピングモールですから、楽天グループのポイントサービスである楽天スーパーポイントとの連携が可能なことも魅力のひとつです。

楽天市場の利用方法について
楽天市場の利用方法の流れについて
楽天市場はインターネットショッピングモールですから、ネットショッピングでの利用がメインとなります。
ここでは、楽天市場でネットショッピングを行なう際の大まかな流れについてご紹介します。

1.楽天市場で希望の商品を探す。
（商品名やジャンル以外にも、さまざまな探し方が用意されています）。

2.希望の商品を買い物かごに入れる。
（買い物かごとは、いわゆるカートのことです）。

3.買い物かごの中身を確認する。
（購入手続きに移る前に、商品に誤りや買い忘れがないか、確認します）。

4.注文者情報を入力する。
（購入手続きに移ります。楽天会員の場合、注文者情報の入力が不要となります）。

5.注文内容を確認する。
（注文を確定させます）。

6.商品を受け取る。
（店舗からの確認の連絡、または商品の発送を以て、契約が成立します。あとは、配送されてくる商品を受け取るだけとなります）。

楽天市場の利用方法に関する注意点について
楽天市場の利用方法に関しましては、いくつか注意点があります。
まずは、注文自体に関する注意点ですが、楽天市場では各店舗ごとに注文を確定させる必要があります。
複数の店舗の商品を一括購入することはできませんので、ご注意ください。
また、一度、購入手続きに進んでしまいますと、購入したい商品を変更するためには、購入手続き自体をやめて、商品ページに戻る必要があります。
ですので、購入手続きに進む前に、買い物かごの中身をチェックして、その商品でよいのかどうか、確認しておく必要があります。
次に、注文者情報の入力についてですが、楽天会員に登録していない場合でも、注文は可能です。
ただし、登録していない場合には、注文のたびに、毎回、注文者情報をすべて入力する必要があります。
また、楽天会員に登録していない場合には、楽天のポイントサービスである楽天スーパーポイントを利用することができませんので、ご注意ください。


ネットショッピングとは？そして現状、この先の未来について
ネットショッピングに関する基礎知識
ネットショッピングとは
ネットショッピングとは、ネットを利用して買い物を行なうことです。
ネット通販用のサイト等にアクセスして、多くの品揃えの中から自由に商品を選ぶことができます。
これは、インターネットが世界的に普及し始めてから盛んになった販売形態です。
当然、コンピューターが一般の方の間にそれほど普及していなかった時代には、今ほど盛んではありませんでした。

ネットショッピングのメリットとは
ネットショッピングのメリットは、なんといっても手軽さです。
店舗まで足を運ぶ必要がありませんので、時間も交通費も節約できます。
また、自宅や近所のコンビニ等で簡単に受け取ることができますから、そういう意味でも便利です。
もちろん、ネットショッピングでは、一般的な店舗の店頭価格よりも値段が安くなっているケースが多いことも見逃せません。

ネットショッピングのデメリットとは
ネットショッピングのデメリットとは、現物を直接、確かめられないことです。
ネットショッピングでは、商品の状態や内容に関しては、掲載された説明文や写真、商品の状態に関するランク分け、該当商品に関するクチコミ等を参考にするしかありません。
そのため、衣料品に関しては「思っていたよりも薄手だった」等の不満が生じるケースがありますし、中古のカメラ等の場合には「予想より商品の状態が悪く、満足に機能しない」といったケースもあり得ます。

ネットショッピングの現状と課題、未来について
ネットショッピングの現状とは
ネットショッピングは現在、隆盛の一途をたどっています。
2016年の日本国内に関するデータによれば、ネットショッピングを含む消費者向けのEC市場の2016年の市場規模は15兆円を越えており、前年比の伸び率は約10%にもなります。
また、複数の大手ネット通販サイトがしのぎを削り、ポイント付与等の特典によって顧客の争奪戦を行なっているという状況も見られます。
ネットショッピングはこの先、盛んになりこそすれ、しばらくは大幅に冷え込む可能性はないように思われます。

ネットショッピングの現状における課題とは
しかし、そんなネットショッピングにも課題はあります。
現在のネットショッピングにとって最大の課題は、配送に関する問題です。
ネットショッピングは、個人のユーザーからの注文の増加によって盛んになってきた部分がありますが、皮肉なことに、注文の増加による配送量の増加が、ネットショッピングの負担になりつつあるのです。
ネットショッピングでは自前の配送業者を持っているところは非常に少なく、ほとんどは一般の配送業者に委託しています。
しかし、ネットショッピングによる貨物の取扱量があまりに増加したために、配送業者に対する負担が過剰となり、配送全体に関する見直しをせざるを得ない状況になりつつあります。
見直しの結果によっては、現在のネットショッピングの好調な流れ自体にも、若干の影響が出てくるかも知れません。

ネットショッピングの未来について
前項のような状況はありますが、ネットショッピング自体はさらなるサービスの拡充へと動いています。
一例としましては、生鮮食品の取扱いが挙げられます。
たとえばネットショッピングの最大手のひとつであるアマゾンでは、生鮮食品等を取り扱うアマゾンフレッシュというサービスを、地域限定で始めています。
アマゾンでは、アマゾンフレッシュを利用可能な地域を、今後、さらに拡大していく予定とのことですので、要注目のサービスと言えます。
このようにネットショッピングは、今なお、発展を目指し、さらなる可能性を追求しています。
一方、ネットショッピングの未来について懸念される点としましては、果たして現在のようなお得な状況が今後も継続されるのか、という点が挙げられます。
現在はネットショッピングの有力サイト間で顧客の争奪戦が行なわれている関係で、期間限定の高ポイント付与等のサービスが行なわれていますが、果たして業界の勢力図がある程度、固まってしまった段階ではどうなのだろう、ということです。
業界のパイの配分が固定化され、その大きさも限界に達してしまった場合には、利益率を上げるためにサービスの低下が行なわれる可能性も懸念されます。
果たしてネットショッピングは、この先も「お得な存在」であり続けることができるのか、注目されるところです。